技術と日常。

日々の気が付いたこと・気になったことを残しておきます。

[放送大学]正多面体と素数(’21)の通信指導に落ちた話

はじめに

放送大学は様々なバックグラウンドを持った方が入学されています。
その方々によって、難易度の感想は違ってくると思います。
本ブログも、とある個人の1感想としてお読みください。

受講を決めるまで

2021年1学期に放送大学に入学しました。
高校では数学III+Cまでを履修し、社会人大学生として修学しています。

2021年2学期までに、数学系では以下の単位を取得していました。

自分の中では、大分、放送大学での学び方やペースが掴めてきたな、と感じていた(=調子に乗っていた)頃でした。

そんな折、表題の講座が開設されることを知りました。
シラバスを見て「群論や、複素数を使用した立体の回転など、なかなか面白そう」という感想を持ちました。
新規開設講座で不安ではありましたが、上記の通り、それなりに数学系の自信はあったため、受講を決意しました。

受講~通信指導を解きはじめる

印刷教材が届き、受講を開始しました。
放送授業・印刷教材両方を使用し、適宜メモをとりつつ、割と真面目に受講していたと、今でも自分の中では思っています。

そうしているうちに、通信指導提出の季節がやってきました。
大体放送大学では、通信指導で提出する範囲は、放送授業全15回のうち、7-8回目くらいまでの内容を理解していれば解ける内容となっています。
実際、過去1年間もそうやって問題なくこなしてきました。

正多面体と素数も、7-8回目までの講義を聞き、一度通信指導の問題を開いてみました。 大問が3問で、どれも記述式となっていました。

……見たこともないような問題が並んでいました。

驚きました。どの問題も、今までの放送大学の通信指導問題とは雰囲気が違いました。 何度テキストを見返しても、全く解けないのです。

まず問1は、高校数学の幾何の内容でした。しかし授業で教えられたかと言われればそうではない内容です。
問2は群論の問題でしたが、授業で習った知識では、全く解法が思い浮かびませんでした。
問3は行列の証明問題でしたが、授業では行列に関してはさらっと知識に対して触れたのみで、到底自力では導出できないような証明問題でした。

それまで、放送大学の通信指導でこのような「全く解けない」という状況になったことがなく、大変困惑しました。

通信指導提出

さて、放送大学では、通信指導では明確な合格基準が公開されていません。
しかし、インターネットを検索すると、以下のように「提出すれば通過する」といった内容の文章がよく出てきます。

択一式の場合、(何点であっても)とにかく出せばOKのようです。

出典

一番悪くて1問しか正解しなかったことがありますが、それでも通信指導は合格しました。  

出典

期間中粘りましたが、どうしてもその時点の知識では解けなかったため、とりあえずわかる範囲で埋めて提出をして通信指導は通してもらい、単位認定試験までになんとか巻き返そう、という気持ちで、いったん提出をすることにしました。
ちなみに、問1は全て解き、問2は手が付けられず、問3は半分程解いた状態でした。

その結果……
「基礎から復習してください。」 というコメントとともに、不合格となりました。

振り返り

通信指導内容に関しての他の意見

まず、本講義に関しては、Twitterにて、通信指導が難しいという内容の投稿が複数見受けられました。

このお二人の「シラバスにある前提知識」「授業とテキストから得られる情報」だけでは解けないという意見には、完全に同意をします。
本教科に求められている前提の知識、そして、本通信指導の難易度は、高いものであったと思います。

私の甘かった点

しかし私も「通信指導は出せば受かるもの」と思いこんでいたことに関しては、甘い考えであったと反省をしています。
Twitterにて、よく調べれば以下のような意見もありました。

今でも、当時の自分なりには頑張ったつもりではありましたが、担当講師に質問箱を通じて質問ををするなど、やり方はあったのかもしれません。
通信指導に関する質問は可能なようです。

質問の対象は、現在履修中の科目(再試験対象者含む)で、授業で取り扱う教材に直接関わる学問的な内容に限ります。
質問回数は、当該学期の単位認定試験に係る疑義を除き、1科目につき1人あたり6回までです。

出典

その後

2022年2学期に再履修となり、合格することができました。
その際の勉強法については、次の記事にて書こうと思います。

beppy.hatenablog.com